2014年11月30日

ウフィツィ美術館展

絵画作品では一番好きな時代のルネッサンス絵画。その本流ともいうべき「ウフィツィ美術館」の収蔵作品の展覧会である「ウフィツィ美術館展 黄金のルネサンス ボッティチェリからブロンヅィーノまで」という絵画展に行って来ました。ウフィツィ美術館は大好きな画家である「サンドロ・ボッティチェリ」の作品が多数展示されている美術館。彼の作品も7点ほど展示されていました。勿論ボッティチェリの最も有名な作品である「ヴィーナスの誕生」「春(プリマヴェーラ)」超有名作品は来ませんでしたが、「パラスとケンタウロス」という有名作品も展示されていました。この作品は今回の目玉のようでチケットにも印刷されていましたね。

入り口で音声ガイド(有料)がされるヘッドフォンを貸し出していましたが、絵や音楽なんでもそうですが、最初に解説などを聞いてしまうと先入観が入ってしまって、自分の感性を頼りに観たり聴いたりということができなくなってしまうような気がします。なので当然これは借りませんでした。

ボッティチェリ以外のウフィツィ美術館の他の作家の収蔵作品もかなり展示されていて、ゆっくり楽しめましたが、他の作家の作品まで言及するとかなりの長文になってしまうので、やはりここは、この美術館の収蔵作品のなかでも代表的なボッティチェリの作品について書いてみたいと思います。ボッティチェリという画家は線描に核心がある作家という感じがします。その繊細で官能的ともいえる線の動きがとても魅力的です。あと、この時代の絵画全般に言えることですが、絵の具とその技法が絵そのものの劣化をだいぶ抑えているということも特徴ですね。テンペラと油彩で描かれたものが多いんですが、特にテンペラ画は色彩が鮮やかで劣化が少ない絵の具です。もちろん修復もされているでしょうが、油彩で描かれたものも、多分うす塗りを重ねているので絵の具の剥落なども少ないはずです。近代絵画のフランス印象派の絵画などはかなり劣化が激しいものもあると聞いたことがあります。このあたりも絵の描き方としては職人技的な技巧が感じられて、興味深いです。では、その展示されていたボッティチェリの作品2点をご紹介しておきます。ひとつは「パラスとケンタウロス」というギリシャ神話を題材にした作品。もうひとつはボッティチェリなど画家のパトロンであったメディチ家がフィレンツェを追放されて再び戻ってきてからの作品。ボッティチェリもこのあたりからこういうキリスト教的な題材の作品ばかり描くようになりました。でも、やはりボッティチェリの真髄は「春」や「ヴィーナスの誕生」のような美しくも官能的な魅力を湛えた頃の作品だと思います。

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posted by ニャン吉 at 16:20| Comment(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする