2016年06月07日

フィルムカメラからデジタルカメラへ

カメラといえば、最近はほとんどの人がデジタルカメラを使っていますが、少し前まではフィルムカメラが主流でした。もちろん、管理人もフィルムカメラを使っていて、その当時は収入もまあまああったのでかなりの台数のフィルムカメラが家の電子防湿庫の中に入っています。ほとんどが一眼レフで交換レンズも数十本もあります。通常は35mmのフィルムサイズのカメラが殆どですが、フィルムサイズの大きい中判カメラというのも何台か所有しています。中判カメラの場合フィルムサイズが大きいので35mmサイズのカメラに比べてかなり大きくプリントしても画像の解像度が落ちませんでした。

しかし、やっぱり最近はデジカメの使用が殆どになってしまいました。デジカメの便利さはまず、現像→プリントという作業が不要なうえ、撮影した写真をすぐその場で見ることができるというメリットがあるうえ、パソコンにも簡単に取り込めて、すぐに大きな写真も見ることができるうえ、フィルム代、現像代という費用も不要になりましたね。デジタル一眼レフであれば、撮影枚数も最大サイズで撮影したとしても、動画でなければ数千枚撮影することができます。フィルムを購入する手間もお金もいらないし、本当に便利なものができましたよね。まあ、最近趣味でフィルムカメラを使用している若い人も少しはいますが、主流ではありません。

また、多少の露出ミスなどもPhotoshopのような画像編集ソフトを使えば、簡単に明るくしたり少し落ち着いた色調にしたりも出来ます。もちろん管理人もPhotoshopを使用しています。少し前はPhotoshopというソフトは数十万円もして趣味で使うためにはなかなか購入はできませんでしたが、最近は月々1,000円のレンタル料で使用することができます。このPhotoshop、最近では手振れした写真の修復もできます。

こんな時代にフィルムメーカーであった富士写真フィルムは事業内容をデジタルカメラ関係だけではなく、医療関係や化粧品なども開発して生き残りました。このあたりなかなかすごいなと思いますね。

写真はキャノンのデジタル一眼レフで撮影した写真ですが、なかなか綺麗だと思います。

2014_05_06 (33)sd.jpg
posted by ニャン吉 at 14:58| Comment(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月07日

蓮の花についてのショートエッセイ

管理人の知り合いの女性に華道、装道(和服)の教授をされている人がいます。まだお若いんですが、文章もとても上手く今回も広報誌に載せるための原稿を見せてもらいました。とても素敵な文章なので承諾のうえ、当ブログにも掲載させてもらうことにしました。(以下、原文)


〈「童謡・ひらいたひらいた」に寄せて〜蓮〉
新潟市中心部の白山神社に隣接する日本の都市公園100選に選ばれた白山公園ひょうたん池の蓮を見てまいりました。撮影時間が17時頃でしたが、不思議と1輪だけ神々しいばかりに美しく咲いており、しばし酷暑を忘れ清々しい気持ちになりました。
童謡の1番では、「蓮華の花が開いたと思ったら、いつの間にかつぼんだ」、2番では、「つぼんだと思ったら、いつの間にか開いた」とありますが、蓮は朝に開花しお昼に閉じるを3日間繰り返し、4日目の朝に開花のまま閉じる力もなくハラハラと散ります。
又、大輪を咲かせるために汚れが必要で、澄んだ水では小さな花にしかなりません。それになぞらえるように、お釈迦様は「人生は苦しみである、この苦しみ無しに人は悟ることはできない」と仰り、仏教での信仰の花となりました。 以前、ベトナム土産で蓮花茶を頂きましたが、緑茶ベースに花の香りを移したもので高貴な香りで大変に美味しく、リラックス、美肌、ダイエット効果があるそうです。
(原文ここまで)


文章も上手いですが、ご本人もとても魅力的で素敵な方です。

写真はご本人の撮影されたもの、綺麗ですね。

20150802165sd.jpg
posted by ニャン吉 at 15:45| Comment(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月15日

ある日の邂逅

若い頃、実は小説も書いていました。同人誌などにも投稿したことがあります。今日ご紹介するのは書棚の奥から出てきた原稿用紙に書かれたショートショートです。ある出版社に投稿しましたが、勿論掲載はされませんでした。でも、若干のお褒めの言葉をいただきちょっと嬉しかった記憶があります。

以下、全文です。

「ある日の邂逅」

窓の外は雨がしきりに降っていた。僕は初めての出張で大事な仕事をやり終えた満足感と、そのおかげのある心地よい疲労感で新幹線の座席に深々と腰を沈めて、ぼんやりと外の景色を眺めていた。大阪から新幹線に乗った。ひかりは混んでいたので発車間際のこだまに乗り換えた。明日は休日だし急ぐことはない。車内は空いていて僕は3人掛けの窓際の席にいた。

 ふと気が付くと、どこから乗ったのか、僕の席のひとつ空けた隣に服装はラフだが清潔感のある黒人の男性が座っていた。どこかで見たことのあるような顔だと思ったが、その時は思い出せなかった。僕は少しだけ頭を動かして男の顔を見ると、男も僕の顔を見ていた。僕は英語は嫌いではなかったが、会話となるとちょっと自信がなかったし、話かけられてもうまく話せないのはわかっていたので、すぐに視線を逸らせてしまった。なんとなく男が何か話しかけたそうにしていたから余計そうだったのかもしれない。僕はまたしばらくぼんやりと流れる窓外の景色をながめていたが、なんとなく男の視線が自分に向けられているのを感じて、隣を見ると、男は感じの良い笑顔を見せながら大きなアメリカ製のチョコレートの包みを開けて僕に勧めた。大柄な黒人の男がチョコレートを勧めるというのもなんとなく可笑しかった。僕は少し戸惑ったが、男は手を引っ込めない。特に断る理由もなかったので「サンキュー」と云うとちょっと照れくさかったが、そのきちんと割られた一列を貰ってそのひとかけらを口に入れた。まさか毒入りと云うこともあるまい・・・・とちょっと飛躍的なことも考えたが、男も残りの片割れをすぐに口に入れたので安心した。

「この列車はとても快適だね」と男は流暢な日本語で云った。英語じゃないのが不思議な感じがしたが、おもわず僕は「新幹線はよく利用するのですか?」と聞いていた。「いや、前に一度乗ったことがあるだけだ」と男は答えた。その時僕は男の顔をしっかりと見ることができたが、見れば見るほどどこかで見たことのある顔だった。僕は一生懸命記憶の糸をたどってみたが、その時は思い出せなかった。窓の外にはもやのかかった富士山がぼんやりと見えてきていた。男は身をのり出すようにして窓の外を見ながら「グレイト!」と云った。「天気が良ければもっと素晴らしい姿をみせてくれますよ」と僕が云うと、男は微笑みながらうなづいた。

「君は音楽が好きかい?」と、男は唐突なことを聞いてきた。僕は一瞬答えに窮した。音楽は大好きだけど、音楽といったっていろいろなものがあるじゃないかと思ったが、口には出さなかった。僕は返事を返す少しの間に学生の頃夢中になっていた音楽のことを思い出していた。当時僕は大学のジャズ研に入っていて、毎日ほとんど授業にも出席せずに楽器を弾きまくっていた。僕のやっていた楽器はピアノだったが、アルバイトで歌伴の助っ人などもしていたので、プロになれたらという甘い希望もあったが、4年生になった時、別に熱がさめたわけではなかったが、自分の才能に見切りをつけ大半の学生がそうするように就職活動に多くの時間を割くようになっていた。それで今はめでたく・・・もっともめでたいかどうかはわからなかったが・・・真っ当な勤め人になっていた。
 僕は「音楽は大好きです」というと「どんなものが好きなのか?」と男が聞くので小さな声で「ジャズ」と云った。男はジャズと聞くと段々と饒舌になっていった。僕もおもわず夢中になってしゃべっていた。男の話は面白かった。男は「最近のジャズは力がなくなったね」と云い、僕が学生時代何度も何度も聴いてコピーした一流プレイヤーの話もした。まるで男が彼らの知り合いでもあるかのように、男の話には迫力と実在感があった。男の話は時々宇宙や神のことまでに広がった。僕は思い切って聞いてみた。
「あなたは音楽を職業にしている人ですか?」「まあ、そんなところだ」と男は答えたがそれ以上は教えてくれなかった。列車はだいぶ東京に近づいていたが、男は次の駅で降りると言って、列車がスピードを落とし始めた頃には席を立っていた。その時男は小さく折りたたんだ紙片を僕にくれた。僕が礼をいう間もなく男は笑って手を差しのべたので、僕は自然と握手をした。その手は大きく暖かかった。男のくれた紙を広げてみると、それは走り書きをした楽譜だった。僕は少しは楽譜が読めたので、たどたどしく最初の数小節を読むと聞いたことのある旋律だった。僕は次の瞬間クラクラとめまいのようなものを感じた。楽譜の下の小さなサインを見て、男の顔が誰だか思い出したからだった。そこにはJ.Coltraneと書かれていた。「コルトレーン、ジョン・コルトレーン!」僕はおもわず声に出してしまっていた。彼の顔は写真でしか見たことはなかったが、彼はまさしく当のサインの本人だったのだ。しかし、次には「まさか、まさか」と首を振った。彼はもう故人だったからだ。僕は動き出した車窓からホームに彼の姿を探した。いた!こちらに向かって笑いながら手を振っていた。と、次の瞬間彼の姿は僕の視界から忽然と消えていた。僕は夢から覚めたように頭がぼんやりとして座席の背に体を預けた。あれは、夢だったのか・・・いや、そんなはずはない・・・手元には彼から貰った楽譜の紙片があった。僕は目をつぶった。コルトレーンの吹く「Blue Train」のメロディーが頭の中に鳴り響いていた。.......END


そういえば、コルトレーンって大の甘党だったんですよね。そんなことも知っていたので、チョコレートが出てきたんですね😃
posted by ニャン吉 at 23:38| Comment(0) | 趣味 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする